佐世保駅から南東へ少し歩くと,福石観音があります。資料によりますと「710年(和銅3)、名僧行基[ぎょうき]が刻んだといわれる十一面観音が安置されている。この福石観音は九州七観音の一つに数えられており、大同3年、弘法大師(空海)が唐からの帰途、五百羅漢を刻まれ、諸人救済のため草庵を建て清巌寺と名付けたとされる。8月には四万六千日祭がある。」とのことです。
参道に入って直ぐを左手に昇ると,常の森大神の祠があり,港を眺めることも出来ました。
雨の後で,蒸しかえるような湿気・・その分,木々の緑の濃密なこと・・・
参道を辿り着くと,そこには観音堂がありました。背中は,洞窟のような岩の壁・・・少し密教めいた雰囲気が,特に雨の後の高い湿度の中で,醸し出されていました。
お寺は,清岸寺。縁側というか,外廻りの廊下に,いくつかの像が,鎮座ましましてます。

また,岩壁の途中にも,多くのお地蔵さんや,御仏の像がありました。
緑深い小高い岡の中を刳り抜いて出来たような観音堂ですね。
井戸の処を,左に折れて,昇ります・・・苔生す石段が,雨の後で,とことん滑りやすくなっていて,実際,ここで1回は,お尻をしこたま打ち付けました。また,その後,踏鞴を踏みもしました。
弘法大師遺跡としての五百羅漢はもう少し先・・でも,その手前の洞窟めいた岩壁の処にも,仏様たちがいらっしゃいました。
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濃密な(ほんの少し市街地から入っただけとは思えないほど・・驟雨の後のせいだろうか・・・の濃密は木々の息遣いでした。


大師様縁の五百羅漢です。岩壁のヒヤッとしたところで,心が洗われる感じでした。


そのまま山を降りると龍宮神の祠があって,若葉町公民館の所に出てきました。